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真冬のミステリー

2012-03-06 (Tue) 01:50
みなさんは金縛りになったことはありますか?

寝てる時に急になる、体を動かすことはおろか、
声を出すこともままならないっていうアレです。

私は若い頃に、金縛りになったことがあるという知人から、
天井から誰かが見ていただの、足下に誰かが立っていただの、
色んな話を聞かされたことがあります。

ピュアだった私は、
「そっ、そんなことあるわけないじゃないかぁ…。あはははは…」と強がりながらも、
夜になると「怖いな怖いなぁ…。やだなやだなぁ…」とブルブルしていたことを思い出します。

なったら怖いという、そんな不安感と、
ちょっとなってみたいという、矛盾した期待感を抱えながら、
結局、未経験のまま、年月だけが経っていました。

「二十歳になるまでに一度もならなかったら、これから先、一生金縛りにはならない…」
誰が言ったか、そんな噂話を聞いたこともありましたが、
その大きな山場も難なくすり抜けて、少年から大人になってしまった私の中で、
いつしか、金縛りという存在自体も、記憶の彼方に消え去っていたのです。

そう…、あの夜までは…。

その夜は、部屋の中にいるのに、息が白くなるような、とても寒い夜でした。
眠りについてから、どれくらいの時間が経ったのでしょうか。
あまりの寒さに目を覚ました私は、ふと何か異変を感じていました…。

「かっ…、体が動かない…」

意識ははっきりしているのに、体を動かすことも、声を出すこともできない…。
これがあの金縛りか…。

しかし、長い年月を経て、すっかりピュアではなくなっていた私は、
「金縛りぃ? ないない。ちょっと体が疲れてるだけでしょ? しばらくすれば、動くようになるよね?」
体が動かないくせに、まだ何とか余裕があった私。

しかし、そんな私をあざ笑うかのように事件は起きたのです…。

「ドスン…」

鈍い音とともに、何かが足の上に落ちたような重みを感じました。

「えっ?」

確かに何か乗っているのを感じる…。
意識ははっきりしているので、それが夢じゃないのも分かっていました…。

「やばいよ…やばいよ…」

さっきまでの余裕が嘘のように、焦りだしていた私に、追い打ちをかけるように、

「ドスン…」

また鈍い音とともに、今度は胸の上あたりに、何かの重みを感じました。

すっかり涙目の私。このままではヤバイ…。
なんとか金縛りを解かなければ…。

「動け…。動け…」

体をねじまげたり、大声を出そうとしたり、長いあいだ格闘していました。
でも、なかなか解けずに、ちょっとあきらめかけていましたが、
最後にありったけの力を込めたその瞬間、ふっと、急に体が自由になったのです。

「とっ、解けたぁ…」

でも、まだ安心はできません。
体の上の重みは、いまだに残っていたからです。

その正体をつきとめるべく、すぐさま、首を持ち上げ、体の方を見てみると…




ウチの愛猫が、2匹並んで私の体の上を占領していましたぁ!

「あぁーーーーーーーーーーーーーーーっ」

あまりの可愛さに、声にならない叫び声をあげた私を、柔らかな朝の光がそっと包み込みました。

「終わった…。何もかも…」

しかし、まだ本当の恐怖の時間は終わっていなかったのです…。

「あっ、あの、お二人…すみません…。おっ…、おトイレに行かせてください…」

ぐっすり眠って、てこでも動きそうにないお二人と、焦る私…。

「おっ、おトイレ………」

たておでした…。

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