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スポーツの魅力と戦術との密な関係

2014-08-29 (Fri) 15:26

先日,女子バレーのワールドグランプリが閉幕しましたが,日本はなんと準優勝。
本大会の日本チーム,ハイブリッド6なる新戦術を採用していたとのこと。

新戦術。
わくわくしますね。
これは調べないわけにはいきません。

ざっくりまとめると,固定したセンター(とはもう言わないのか)を置かず,
一人の選手が臨機応変に複数のポジションをこなすようにし,そしてアタッカーの枚数を増やす,
ということのようです。

確かに,トスがあがると共に,セッターとリベロ以外の4人が一斉にスパイクに入る姿は,なかなか壮観。
そりゃ前衛のブロッカーの数では対処できないよな,というのが最初の感想です。

で,見れば見るほど,興味が深まりました。
バレーボールはポジションがそれほど多い競技ではありませんが,
ハイブリッド6では,複数のポジションをこなせる選手が重視されることになりそう。
専門職のスポーツに近いバレーボールでは画期的なのではないか,と思うのです。

そんなわけで,決勝ではブラジルに完敗した日本ですが,
この先の期待値がぐっと上がったワールドグランプリだったのでした。
満足。

第1部完。
(週刊少年ジャンプ風)


ここからディープな世界に入っていきます。
結論から言うと,サッカー日本代表の新監督に就任したアギーレ監督が何をするか楽しみだ,という話です。

複数のポジションをこなせる選手をうまく使って結果を出す監督。
真っ先に思いつくのは,こないだまでサッカーロシア代表やトルコ代表の監督をしていたフース・ヒディンク。
ヒディンクといえば,選手のポリバレント性重視と,戦術的交替(※1)。
戦術に則って選手交替が行われ,選手が1人替わるだけで,
ピッチ上にまったく別のチームが現れたかのように,チームが変化する。
そのためには,一人の選手が複数のポジションをこなせる必要があり,
同じレベルの選手であれば,ポリバレント性の高い選手を重視する,と。
ハイブリッド6,根っこはヒディンクと同じ考え方なのかもしれません。(期待も込めて)

サッカーの戦術でいえば,
ワールドカップ優勝のドイツ代表,CL優勝のバイエルン・ミュンヘンに見られるように,
ポゼッション(※2)が重要な戦術であることは間違いないわけですが,
それでも,ポゼッションが主流・お手本とされる時代は一区切りかな,と思います。

ポゼッションを志向しないアトレチコ・マドリード(※3)のリーガエスパニョーラ優勝。

香川真司のいた頃にブンデスリーガ優勝も果たしたドルトムントは,ゲーゲンプレッシング(※4)。
ざっくり言えば,ハイプレスとショートカウンター。
これもポゼッションとは考え方を異にする戦術です。
日本では,湘南ベルマーレもゲーゲンプレッシング風のショートカウンターで,ただいまJ2で首位独走中。

守備重視のカウンター狙いも一つの戦術。

というか,そもそもサッカーやバスケのようなスポーツは,攻撃と守備を分けて考えることができない。
目標はゴールをあげて勝つことで,そのために,ピッチ上のどこに何の比重をかけているかという程度。
そこには,パーソネルが考慮されながら,チーム哲学や,監督の見方・考え方が反映されており,
すべてのチームが主流とされる戦術一色に塗りつぶされるのではなく,各チームさまざまな魅力を放っている。
スポーツファンにとっては,この上なく楽しい状況です。

この度,サッカー日本代表の監督に就任したアギーレ監督。
堅守速攻派らしいですが,目指すところはポゼッションとのこと。
ざっくりいえばバイエルン・ミュンヘンみたいな戦い方を目指すということでしょうか。
女子バレーボールに引き続き,目の醒めるような楽しいゲームを見せてもらいたい,と思っています。

#93

(※1)戦術的交替(↓とてもいいコラム)
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2013/11/05/post_498/index.php

(※2)ポゼッション
http://www.footballchannel.jp/2014/04/28/post38273/

(※3)ポゼッションを志向しないアトレチコ・マドリード
http://www.footballista.jp/special/11099

(※4)ゲーゲンプレッシング
http://www.footballchannel.jp/2014/03/02/post28874/

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