ようちえんの3年間

こんにちは。
おたかです。

息子もあと5か月で幼稚園(昼から預かり保育あり)を卒園です。
春から小学1年生。
2才までの小規模保育園から幼稚園に入園した3年間,最初の1年はなかなかの激動でした。

年少の夏。
夕方の個人懇談で担任の先生から,
「上靴は一人で履けるようになりましたね。でもあと●●ができてません。□□もできてません。(以下略)」と
年少のこの時期にできるべきことの9割ができていないことを言われ,かつ家でちゃんとできるようにしてくださいとダメ出しされる。

「トイレトレーニングしたいんですが…」と相談するも,
「まずは身支度が一人でできるようになってからですよね」と鼻で笑われ,意気消沈。
悔しいやら腹立つやらでやけくそになり,無邪気に笑う息子を車に乗せて,伊丹のイオンで晩ご飯にマクドを食べてました。
あのときの夕焼けの空は忘れません。

年少の冬になると,息子が「ようちえん行かない!先生こわい!おこられる!」と言いだし,行き渋りが激しくなるように。
園に聞くと,どうやら息子のできることを増やすように,担任の先生がびったりくっついて指導・注意しているとのこと。
自由に遊べないし監視の目が怖いしで,「ぼくできないこと多いの…」とぼやく息子を見て,これはまずいと思い,夫に相談。
「じゃあ俺が話するわ」と夫が園長と担任の先生と話し合い。
(私だと感情的に怒って話しが進まないだろうという夫の見解でした。)

親としてはできることをそこまで焦って増やさなくてもいい,とりあえず楽しく過ごせるようにと伝える。
園長先生は理解してくれたが,担任の先生は「私の指導方針はそんなに間違ってない」と譲らない。
何とか息子への注意などをなるべく減らしてもらい,3月まで親子ともに何とか耐える。

年中の春。
担任の先生は変わったが,私も息子も先生への警戒心でいっぱい。
4月末,お迎えにいったときに,新しい担任の先生に呼び止められる。
「息子くんなんですが,おえかきの時間に,説明してもどう描いていいかわからないみたいで…」と切り出される。
また家でできるように仕向けてくださいと言われるのかとびびる私。
無理矢理やらせなくてよくない?息子のペースがあるのだよ…。

そんな私に先生は,
「補助の先生をつけたら,私の説明の理解もできて,みんなと同じように楽しく描けると思うんですが,やってみてもいいですか?」と聞く。
「え?」と拍子抜けする私。
「ぜひお願いします!」と感謝したあの日も忘れません。
それから,お制作とお絵かきは補助の先生が一緒に手伝ってくれるように。
息子もその補助の先生が好きで,笑顔で取り組んでいたと聞きました。

そして年中の冬。
幼稚園で力を入れている,和太鼓演奏の時間が始まる。
ちょうと参観の日に,和太鼓の練習をしていました。
同じクラスのみんなは,ピシッと腕を上げてバチを持ってますが,息子は体が小さく力が弱いので,
腕を曲げてたたいてました。
でも先生はそのまま注意せず。
あとで先生に聞くと,「他の子より体が小さいから,あれが息子くんの最大限の頑張りだと思っています。息子くんもできる限りの力で取り組んでるのがわかるので,見守っています。」とのこと。

こんな先生がいるのか…!と驚き。
きっと小学校だと「ひいきだ!」と周りから言われそうですが,今だけ許される優しい世界です。

年中の3月。
もうすぐ年中のクラスが終わることがわかった息子。
「もも組がいい!ずっともも組じゃないの?」と悲しむ。
クラスが楽しかったんだなと,私は安堵しました。
そのあと慰めるのが大変でしたが。

そして年長の4月。
新しいクラスの,若くてかわいい担任の先生に一目惚れ。
先生が褒めてくれるなら,何だって頑張る単純さを発揮する。

そのおかげかたまたまのタイミングだったのか,
和太鼓のバチも腕をのばして持てるようになり,
お制作やお絵かきも,補助の先生なしで取り組めるようになりました。

担任の先生好きは今も相変わらずで,昼休みでもずっと先生の側から離れません。
側にいすぎて,先生の事務のお手伝いもするように。
個人懇談で「とても真面目にいろんなことに取り組んでます。頑張りすぎて家で疲れて寝込んでませんか?」と先生が心配していました。
大丈夫です先生,家ではわがまま放題、やりたい放題で遊んでます。ある意味ストレス発散なのか。

今だから言えますが,うちの子は,きっとできるタイミングが遅かったんだな。
でもそれは誰にもわからなかったし,年少の担任の先生が悪かったわけでもない。
あの先生も,多分できることを増やしてあげようとしてた。
私たちとは合わなかったけれど。ちょっと恨んでいるけれど。

確実に言えるのは,子どもは信頼できる大人がいると,とても成長するということでした。

そして最近の息子。
「3月になったら,先生とお別れなのね…」と一人勝手に悲しんでいます。
まだ5か月あるのに。

小学校になれば,きっとまた新たな壁にぶつかる。
また「いきたくない」と言うかもしれない。


そのときは,なるべく味方になってくれる大人がいますように。
もちろん,一番の味方はこの私。

前の記事

意味New!!