ゴールデンウィークとお遍路さん
こんにちは、ばんです。
五月の連休は四国の実家に帰省し、四国内での移動は一般道路を多めに利用しました。
自宅最寄りのICから高速道路に乗って明石海峡大橋を渡り淡路島へ。四国に上陸してからも徳島と香川は高速道路で移動。愛媛に入って松山あたりで一般道路に降りて山間部へと大きく進路変更しました。帰路は一般道路で山間部を走って高知市を経由し、香川へ抜けてから高速道路にのって瀬戸大橋を渡りました。あとは自宅最寄りのICまで高速道路での移動。
四国内で一般道路を走っていて実感するのが、「お遍路さんをよく見かけるなぁ」ということです。
ゴールデンウィークという気候の良い時期なのもあって、歩いて四国八十八ヵ所霊場を巡る「歩き遍路」の方を本当にたくさんお見かけしました。他に、自転車のお遍路さんもお見かけました。
日に焼けた顔でひたすら前へと進むお遍路さんたちを見るたびに、無事に結願されることを祈らずにはいられません。
さて、お遍路さんが身近な四国では「お接待」という風習があります。無料の休憩所を設けたり、お茶やお菓子を振る舞ったり。地域や個人でできることをできる範囲でするのがお接待です。
地元の母もそのお接待の一環で、車ででかけたときに途中までお遍路さんを乗せることがあるそうです。
10年ほど前、母は東海地方から遍路に訪れたという大学生の男の子を車に乗せたのですが、夕方に近い時間帯でその日の宿も決まっていないことを聞いて、その大学生を自宅に招いて食事と寝床を提供しました。大層感謝した彼は、母のことを「四国のおかあさん」と呼び、今でも折に触れて手紙のやり取りを続けているそうです。数年前には結婚式に招待してくれたとか。娘ばかりの実家だったので、母も息子ができたようだと喜んでいました。
何かと物騒なニュースがあふれる昨今ですが、四国遍路は温かく慈愛に満ちたものであって欲しいです。