共通点に感謝

先日,20年以上の付き合いになる友人と話していたときのこと。

友人が,「ゆみと私が,ず~っと仲いいのが謎!ってみんなに言われたよ」
と言いました。

連絡とるのは気が向いたときだけ。
会うのも年に1回あればいいほう。
でも,会えば,毎日会っていたときと何もかわらない。
普段は連絡とらなくても,どうにもならないくらいつらいときは,
なぜか連絡が来て,東京から来てくれる。

そんな関係は謎なのかもしれません。

当人同士でも,よくよく考えると,確かに謎。
家庭環境も,趣味も,仕事もことごとく違う。
二人に共通する「もの」がとにかくない。
強いてあげれば,寺が好き。でも,二人でそんな話をすることはない。

このとき,自分と付き合いの長い友人を思い浮かべてみました。
趣味が同じ?性別が同じ?職種が似てる?なんらかの趣向が似てる?
思考が似てる?年齢が近い?国籍が同じ?などなど。。。
挙げれば挙げるほどそういえば共通点が思い浮かばない。

つらつら考えてたところ,彼女が何かの話から、
「これだけは許せないんだよね~」と言ったのです。

そこで氷解!

それだ!
「絶対に許せないことが一緒!」これが共通点だったんです。
次々と友人たちにあてはめると。。。見事にその通り。

人間て,好きなもの,興味のあるものについては積極的に話しますが,
絶対にいやなもの・許せないもの(ゴキブリ嫌い!とかのレベルではなく,人間としてという視点で)についてはある一定の関係にならないと話さないような気がします。
だからこそ,それが大事なのかもしれません。
許せないものが同じというのは,不思議なことに自分の世界を狭くすることではないんですよね。好きなことが同じだとそこまでだけど,許せないものが同じということは,相手の好きなものが許せないわけではないんです。相手の好きなものに(今まで関わったことのないものならなおさら)思い切って関わってみると,むしろ世界は広がるんですよね。

私の長い付き合いの友人は極少数ですが、国籍も性別も年齢も見事にばらばらです。
でも,この「許せないもの」は基本的に同じなんですよ。

私の許容範囲はざるに近いのですが,ごくごく稀に引っかかるものがあります。
「これだけは許せん!」というものとして。
そして,その稀なものに引っかかる人が数人いたのですね。
彼らがいてくれたおかげで,私の人生は豊かになったと思います。

新たな友だちが次々と出来るのもいいけれど,何十年と付き合える友人は家族とも違う安らぎや居場所をくれます。春の日だまりのような,夏の暑い日,大樹の陰でそよ風を感じながら休んでいるときのような穏やかな幸福感をくれます。そんな友人に出会えた奇跡に,私という生き物と付き合い続けてくれている友人たちに感謝しようと思う今日この頃です。

                                          ゆみ