役に立つかどうかわからん古典トリビア(8)

五月雨をあつめてはやし最上川 松尾芭蕉

 上記は言わずとしれた、松尾芭蕉の名句の一つです。季語の「五月雨」は、「陰暦の5月頃に降り続く長雨」という意味です。陰暦の5月は現在の6月にあたるので、季節は夏になります。(俳句の季語は陰暦で考えるので、現代の感覚では季節がずれているものもあります。学生の皆さんは、ご注意を)
 しかし、同じように「五月」がつく言葉でも、意味が変わってしまったものがあります。それは、「五月晴れ」です。今では「5月のすがすがしい晴天」という意味で使われていますが、もともとは「陰暦5月の、梅雨の晴れ間。梅雨晴れ」という意味でした。しかし、天候不順の今年に関しては、もともとの意味のほうが合っていた気もしますね。
古池ケロリ