役に立つかどうかわからん古典トリビア(9)

黒猫の子のぞろぞろと月夜かな 飯田龍太

 明日は仲秋の名月です。旧暦の秋は七月・八月・九月で、それぞれ初秋・仲秋・晩秋と読んだことから、旧暦八月の満月を「仲秋の名月」と呼ぶようになりました。
 古くから日本では月を愛でる習慣はありましたが、現在のように満月を鑑賞する習慣は中国から伝わりました。中華圏では月餅を食べながら月を愛でますが、日本では薄などを飾って、お酒・お団子などを供えます。日本では、月餅がお団子に変わった理由は、もともと、日本では秋の月に豊作のお礼の意味をこめて月に里芋を供える風習があったためだと言われています。今でも仲秋の名月を「芋名月」と呼ぶ地域があるのは、その名残です。
 それでは、明日は皆さん、雨が降らないように祈りましょう。薄とお団子の準備をお忘れなく!

古池ケロリ