教訓(解決希望篇)
国語チームであるわたくしは,教科の都合上,そこそこ本を読みます。
最近,『途方もない放課後』という本を読んだのですが,
いつか自分が他界した際にしたいことができたので,そのお話をします。
唐突ですが,つかみどころのない精神的自由人に惹かれがちです。
漫画や映画でも同様で,
あえてハンターハンターにたとえるならゴンよりヒソカ,ドラゴンボールなら孫悟空よりベジータ,
北斗の拳ならケンシロウよりサウザー,スターウォーズならルーク・スカイウォーカーよりパルパティーン。
作家でいえば,どれだけ著作を読んでもいまだによくわからない鷺沢萠さんはかなりお気に入りです。
鷺沢萠さんといえば。
1980年代を小学生として過ごしたわたくしにとって,ドラゴンクエストといえばやはりI。
誰かの家に毎日集まり,日々冒険に出かけていました。
今考えると,毎日集まられた家にとっては迷惑極まりないかんじですが,大変思い出深いゲームです。
当時はセーブできなくて,かわりに復活の呪文ってのがありました。
呪文を書き間違えたときの,前日の俺たちの冒険を返せ的な不条理の極みのアレです。
今の小学生にその苦労を語ってみようとしたことがあるのですが,
そんなの画面を写メればいいじゃない的な返しをうっかり予測してしまったため,
今日に至るまで言い出せずに思いとどまっています。
「ほりいゆうじえにつくすどらごくえすとだよ」→「おっ゜て」がいかに衝撃的だったかは,
もう当時のユーザーにしかわからんのだろうなー,と思いつつ。
太陽の石とロトの鎧なんて,そんなもんわかるか! って場所に隠されていましたし,
一人でプレイしてたら途中で投げ出していたこと間違いなしです。
ホットな時期に,大人数で集まっていたからクリアできたんだろうなあ,と。
といいますか,わたくしが遊んでいたスーパーファミコンくらいまでのゲームは,
何人かで集まって遊ぶことを想定して制作されていたんじゃないか,と思います。
今はほとんどゲームしないので,全然わかりませんが。。。
この罠にはまってしまったのが鷺沢萠さん。
前述の本の「教訓」という章段で語られていたお話です。
ちょっと暇な日,暇といってもやることはいくらでもあるけれど,明日からの頑張り次第では,今日はちょっとのんびりしてもいいかな,くらいの暇な日(身につまされますね)に,
過去に友人から譲り受けたドラクエVIにうっかり手を出してしまったとか。
ゲーム機はスーパーファミコン。
ほんのちょっとのつもりで始めたものの,始めたらほんのちょっとで済むわけはなく,
翌日は目覚めと同時にコントローラーを握るというていたらくだそうで。そりゃそうでしょう。
そして,スーファミのゲームを何年も遅れてやってはいけない。
わからないところがあっても,教えてくれる友だちは周りにいない。攻略本も売ってない。
わかんないから進めない。
ものの試しに友だちに聞いても,今さらドラクエVIやってんな的に怒られる。
鷺沢萠さんの場合,月鏡の塔というツインタワーの左の塔の扉がどうやっても開けられず,
結局解決の術もなく,まだ左の塔は開かないままだとか。
昔のゲームといえば,最近,最近といってもそこそこ前ですが,
AppStoreでドラゴンクエストIを見つけました。しかも無料。
即ダウンロードしましたよ。
小学生の頃にクリアしているので,それはそれはさくさく進む。
が,やはり恐れていた事態が。どうしてもわからないところに遭遇してしまったのです。
ロトのしるし。このアイテムどこにあるんだ。。。?
もうマップ中探したけれど,そんなもんないぞ。。。?!
でも今はネット検索でだいたい何でもわかる時代でした。
さっそくGoogleで「ロトのしるし ドラクエ」と検索してみたところ。。。
「メルキドまでの道のりで,1個目の橋を渡り,東のほうにいったところにある沼地」
という情報が!!
ああ,そういえば,沼地あったなあ。。。
というか,お城からさらわれて,ドラゴンに幽閉されているローラ姫を救出していなかったことが
そもそもダメだったらしい。。。(ロトのしるしのありかは,ローラ姫を助けたらすぐわかる模様)
ということで,ロトのしるしを無事回収。
太陽の石・雨雲の杖・ロトのしるしを揃えた勇者アーロンは,虹のしずくを手に入れ,竜王の島へ上陸。
人生2度目の竜王退治は無事完結したのでした。
インターネットありがとう!
ちなみにローラ姫は結局助けずにクリアしました。
ごめんねローラ姫,そういえばボクも精神的自由人だったよ
長くなりましたが,いつか他界したときは,ネット片手に,鷺沢萠さんと一緒にドラクエVIをして,
左の塔の扉を開けてあげたい! というのが目標です。
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