秋の夜長

日中はまだ暑さが残っていますが、朝晩は涼しくなりました。
秋の夜長、みなさんはいかがお過ごしですか。

『罪の声』という本を読みました。
1984年に起きたグリコ・森永事件を題材にしたフィクションで、
たいへん興味深く読むことができました。

グリコ・森永事件が起きたとき、私は19歳の大学生。
事件の発端となったグリコの江崎社長が誘拐された日の夜、
私は近くのコンビニでバイトに入っており、
一晩中騒がしかった覚えがあります。
私がバイトしていたコンビニのカメラに、
怪しい男が映っていて報道されたこともありました。
なによりインパクトがあったのが、
犯人グループが現金受け渡しの指示をする際に、
子どもの声を使ったことでした。
ニュースであの音声が流されるたびにぞっとしたものです。

『罪の声』は、主人公がその声の主だったというところから始まります。
なかなかおもしろい小説でした。

この小説を読んでいて「そうやったん?」とはじめて知ったことがありました。
グリコ・森永事件の終結宣言が出されたのが1985年8月12日。
この日は日航機123便墜落事故が起きた日なんですね。
犯人グループに脅迫された会社の一つ、
ハウス食品の社長が123便に搭乗していていたとか。

日航機墜落事故も、忘れられない大事件でしたが、
まさかの一致に驚きました。
この年、阪神タイガースが優勝。
不思議な1年でした。

『罪の声』を著した塩田武士氏は1979年生まれ。
ということは、グリコ・森永事件が起きた1984年当時は5歳ですから、
当時の記憶はないでしょう。
取材によって書かれた作品なんでしょうね。
さらに塩田氏は、尼崎市生まれで関西学院大学卒業とのこと。
身近なところにすごい人がいるもんです。

にわっち