胎内記憶
もうすぐ4歳になる娘が、最近自分がお腹の中にいたときや、生まれたときのことを
ポツリポツリと話すようになりました。
車に乗って、チャイルドシートに座っていたときのこと。
「お腹のなかにいたとき、こうやって頭とおひざ、くっつけて座ってたん」
と三角座りのポーズ。育児書を見ると、たしかにそんなポーズで収まっているようです。
骨付きの鶏肉を食べていたときのこと。
×印の切り込みを深く入れすぎたために、肉に穴があいてしまったのを見て、
「あっ、こんな穴ギューっと通って、お腹から出てきたで」
……ちょっとリアルなので、絶句してしまいました。
はさみとのりを使って、家で遊んでいたときのこと。
「生まれたときな、お姉ちゃんのナースが、おへそをはさみでチョキンと切ったん」
これにはさすがにびっくりして、立ち会っていた主人に聞いてみたところ、
本当にそうだったようです。
自転車で、私の後ろの席に乗っていたときのこと。
「赤ちゃんのとき、お母さんのおっぱいモミッてしたら、おしりがプーッてゆったで」
これだけは、下ネタ好きの娘の作り話だと信じたいのですが…(-_-)
それにしても、生まれたばかりの、まだ目の焦点が合ってないような頃の記憶が、
日常のふとした瞬間によみがえってくるなんて、子どもって本当に不思議です。
娘は今、そんなおもしろネタがいっぱいの時期なので、毎日たくさんおしゃべりして、
いずれ本人が忘れてしまう記憶も、私の記憶にインプットしておきたいなと思います。
そして、大きくなった頃に、「もう、お母さん、やめて~!」と言われながらも、
いろいろ話してやりたいと思っています。