ひまわりの成長

道のりシリーズ第二弾でございます。
今回は私の好きな花、ひまわりのお話。

駅からマイプランまでの道のりに、ひまわりを育てているご自宅があります。
それは遅咲きのひまわりだったので、
真夏の通勤は、そのひまわりがいつ咲いてくれるのかと、
そればかり気にしながら歩くのです。
やがて小さな蕾は大きく膨らみ、中心の茶色い部分が見え始めました。
そして一日一日、徐々に黄緑色の覆いが拳をゆっくりと開くようにほどけていくのです。
開いた黄緑は黄色い花びらを出現させ、さらに花びらは長くなり、
ひまわりの完成型に近づいていきます。

何本かあるひまわりはそれぞれ成長の早さが違うので、
それぞれに合う言葉をかけていきます。
その言葉を理解できているかは疑問ですが、
きっと、そのときの息で空気が揺れて、ひまわりには刺激がいくのです。

やがて、大輪の花は切り取られ、
小さな蕾がいくつか開くようになります。

さすがに秋が冬に移行し始めると、
ひまわりは根元から完全に切り取られ、寂しい出勤時間となっていきました。
しかし、また再び芽がでてきました。
ここの方は、どうやらずっとひまわりを育ててくれるようであります!
やったー!!またこの子たちの成長を応援できるのです。

一番最後に芽を出したひまわりが
やっと双葉から本葉が出たくらいに成長したある日のことです。
日が沈んだ帰り道、いつもの道、前方から散歩中のゴールデンデトリバー。
彼(彼女?)が、スーッとひまわりに吸い寄せられるように近づいたそのときです。
「パクっ!」
「えっ!!??」

飼い主さんは、ひまわりに近づいたワンちゃんのリードをぐいっと引っ張ったけれど、
あと少し間に合わなかった……。

小走りにひまわりに近寄って見てみると……、
本葉は半分の大きさになり、唾液で光っていました。

……。
もちろん、私は毎日ひまわりに話しかけ、様子を見守り続けました。
今では順調に成長し、葉っぱも増え、
半分になった葉っぱはもう落ちてなくなりました。
それでも、また綺麗な花を咲かせてくれるまで、
目が離せません。

そのときに向けて成長を続けるひまわり。
私も今日も頑張ります。

yoppi