みんなで観よう

9月の三連休に、徳島県にある「大塚国際美術館」へ行ってきました。
昨年の紅白歌合戦で米津玄師さんが「Lemon」を歌唱したことで
話題になりました。

敷地はかなりの広さで、一日かかって回れるかどうかくらいでした。
ピカソ、ゴッホ、フェルメール、レンブラント、モネなど、
有名な画家の絵を再現した絵がところせましと並んでいます。

実物ではないため、全ての作品に触れることができます。
陶器の一枚板に絵を転写し、職人さんが仕上げで絵を描いているのだとか。

ところでみなさん、「びじゅチューン」というNHKの番組をご存じですか?
今日はこれの話がしたかったんです。

井上涼さんというかたが、アニメーション、作詞作曲、歌を全て手がけていて、
有名な美術作品を楽しい歌とアニメで紹介する番組です。

四年くらい前に「びじゅチューン」で
戦いのときに武将が着ていた陣羽織、「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織」を
紹介した作品「噴火する背中」を見て、
ドはまりしました。
普通なら、
「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織(ふじごしんかもんくろきらしゃじんばおり)」なんて、
覚えられないですよね。

でも、音楽のおかげで自然と覚えてしまうのです!
(四年経ってもフルで言えるなんてなかなかじゃないですか?(*◕ᴗ◕*))

子どもや美術に興味のない人たちには馴染みのない美術作品を、
面白く歌に乗せることで
美術作品を楽しんでもらおう、という番組なのだと思います。

「大塚国際美術館」では、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」や
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」を見て
幼稚園生くらいの子どもたちがキャッキャ言っていました。
普通、そんなお年頃の子が美術館に来ても正直あまり楽しめないですよね。
美術館で子どもがあんなにはしゃいで(いい意味で)いるのは初めて見ました。

「びじゅチューン」という番組の企画が当たりだったんだなと勝手に想像しました。

何より、美術作品を見るときに技法や作家のバックグラウンドばかりを気にしていた私自身が、
「絵っておもしろい!」と思いながら絵の隅々を見、美術館を回ることができたのも、
自由な解釈ができる新しい美術の世界を造りだした「びじゅチューン」のおかげだな、と思うのです。

お子さんがいらっしゃる方も、そうでない方も、
ぜひ一度観てみてください。

今度はバイクで遠出したいです。

たぴ

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