スリー・ビルボード

少し前ですが、「スリー・ビルボード」という映画を見ました。
アメリカのアカデミー賞で主演女優賞などを獲得した作品です。

鑑賞後、すっきりした!と言えるような作品ではないのですが、
私は見てよかったと思いました。(かなり好みは分かれます)

かなりざっくりですが…、あらすじは
娘を殺害された母親が、犯人を逮捕できない警察に業を煮やして、
「なぜ逮捕できないのか」と警察を糾弾する、大きな広告を道路脇に出します。
母親は町の住人から白い眼で見られながらも、意見を掲示し続けることに固執します。

ハリウッドの映画で警察の捜査を糾弾する、というあらすじを最初見たとき、
私は「正義を求める善良な市民 vs 警察組織の癒着や汚職(など黒そうな部分)」という
安直な構図を想像してしまったのですが、主役の母親は全く「善良な市民」ではなく、
むしろ警察署長の人望の厚さが際立った演出です。

「いい人」「悪い人」という考え方ができない分、
やるせない、どうしようもなさのような感情が残るのですが、
しばらく善と悪って…とにひたってしまう映画でした。
がーきんでした。

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