マイノリティの叫び

院生時代に,仲間内で一本撮っちゃったくらい映画好きなLady_stardustです。
そのときの映画は,残念ながら「カンヌ国際映画祭」には招待されませんでしたが,
映像制作会社で監督のもとで当時アシスタントをしていた人,同じくカメラマンをしていた人などが脇をかため,
しかも主演には駆け出しの女優さん,助演には文学座所属の後輩など,結構本格的でした。
(ちなみにLady_stardustは,出演しません。私は,台本を書きました。)
それくらい学生のころの私は,本当に映画三昧の毎日で,下宿先の近所にあるマニアックな品揃えのレンタルビデオ店の常連でした。
(大学の授業をサボって,一日中,映画鑑賞なんてこともちょいちょいありましたが,大きな声では言えないのでこの場では割愛します。)

さて,そんなある日,上述の映画撮影仲間と飲んでいたとき,「最強の映画とはなんだろう」という話になりました。
案の定,自分一押しの映画についてそれぞれが熱く語る→話がまとまる気配なしという流れとなります。
そこで,「最強の映画ジャンルはなんだろう」という議題に変更し,あらためて喧々諤々のあとに,
満場一致で(うち一人は,それは反則だけどねと言っていましたが)決定したのが「ミュージカル映画」というものでした。
ようするに,「ミュージカルをもとに映画化した作品」のことです。

長い間,お昼のバラエティ番組で司会をしていた,よくぶらぶらするあの人のように,
ミュージカルそのものが苦手な人にとっては理解できないかもしれませんが,
歌・ダンス・映像が渾然一体となった映画というのは他にはなく,その意味で,ミュージカル映画最強説が生まれたのでした。

前置きが長くなりましたが,
そんなミュージカル映画のうち生涯忘れ得ぬ作品(ひいては生涯最高の一本)があります。

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(Hedwig and the Angry Inch)

ジョンキャメロンミッチェルが監督兼主演をつとめる,ロックミュージカルをもとにしたこの作品。
日本でも,三上博史・山本耕史・森山未來などによって,日本人キャスト版が舞台化されているほど,
人気のあるミュージカルなのですが,やっぱり,オリジナルキャストであるジョンキャメロンミッチェル版が良いです!

決して品行良性なストーリーとは言えませんが,音楽が本当に良いんです。
良質のロックミュージックなんです(プラトンの饗宴をもとに作詞されたものがあるなど歌詞も良いです)。

観たことない人は,ぜひ,一度お試しください。
好き嫌いがはっきりする作品には違いありませんが,
はまってしまうと簡単には抜け出せません。

テーマについて一言で表すと,マイノリティの叫びですね。

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