食欲はありがたい

食欲の秋ですね。
近頃、とみにおなかが空くように思います。

おなかが空いて、ぐーっとおなかが鳴ると、
それだけでうれしいような、そして不思議な気持ちになります。

というのも、2~3年前のとき、1年以上、
おなかがまったく空かないときがあったからです。

おなかが空かないから、なにかを食べたいという気にならない。
生命維持のためになにかを口に押し込むけれど、
美味しいという感情はまったくわいてこないのでした。

なにかを食べたいという気持ちが起こらないと、
自然となにも作る気が起こらず、栄養が偏り、
おそらくそういうことが、病んだ状態を悪化させ、さらに食欲を失っていくという
非常に悪いスパイラルにはまり込んでいました。

あの頃、私のからだは一生おなかが空かなくなってしまったのだと思っていました。

しかし、いまの私は、ちゃんとまたおなかが空くようになりました。
そういうことにはもう一生ならないだろうと軽く絶望していたことを思うと、
おなかが空くって幸せだなって、しみじみ思います。
美味しくごはんを食べられるって、ほんとに幸せなことなのだな、と。

ただし、調子にのって、毎日夕食にいろいろつくってはすべて食べつくし
体重が急増したときにはあわてましたけれど…

今年も秋の味覚を楽しみ、しかし暴食は慎んで、
おいしく食べていきたいと思います。

あや