2回目のブーム

ここ1年ぐらい、映画が、人生で2回目のブームです。
ということで、ここ1年ぐらいでみた中で、印象に残っている映画の感想を。

「さらば、愛の言葉よ」
原題の、Adieu au Langage、を直訳すると、たぶん、「さようなら、言語」
映画の中のセリフは噛み合わず、意味をなしていません。
言葉の世界の向こう側を映像で表現していると思いました。
映画にしかできないことをやるのが、映画。
”お話”を味わいたいのなら、文章を読めば済むことで、わざわざ映画である必要もないです。
監督の愛犬の映像が多いのも、そういったところでしょう。

フランス、ヌーヴェル=ヴァーグの旗手、ジャン=リュック・ゴダールの作品です。
80歳を超えたゴダールの初の3D映画。
1950年代末から起こったヌーヴェル=ヴァーグと呼ばれる映画の革新運動で、
映画表現における実験を行い続けたゴダール。
80歳を超えて、3D映画で、いったい何をみせてくれるんだろうか?
ワクワクしながら、観ました。

赤と青のメガネをかけて。

圧倒的です。
この人は、まだまだ実験をしています。

人物の頭上から撮影された、その人が操作するスマホの画面、
画面の奥から手前の車に向かって歩いてくる人、
本来同時には見ることができない同じ時間軸で進行している男女の行動を重ねて撮った場面、
などなど。

とんでもない創造力です。
監督が映画を撮ることに飽きていないのが、みてとれて、楽しそうで、観ていてすごく元気になりました。
とっても活性化できる素晴らしい映画でした!

みなさんも、ぜひ!と言いたいところですが、
この映画をDVDで家のテレビで見てどうするのだろう。
もう、どの映画館でもやっていないだろうし、、と。
困ってしまったヨンでした。
が、今、調べたら、京都の映画館でまたやっているようです。
ぜひ!

前の記事

ぐりとぐら

次の記事

宝塚記念