2012年

 来週の今日は1/3。暦の上では,既に2013年を迎えています。
 が。

 個人的に,スポーツ観戦歴30年めを迎えるというメモリアルイヤーが2013年です。JSLの日産@ヤマハ(今のF・マリノス@ジュビロ)を静岡まで見に行ったのが,いちばん最初のスポーツ観戦。それ以来,目に付く範囲で,様々なスポーツを見てきて,いわゆる名勝負といわれる熱戦を目にする機会も何度となく得てきました。

 しかしながら,魂が揺さぶられるほどの試合に巡り会える幸運は,滅多にありません。自分のスポーツ観戦歴では,2試合だけです。

 一つは,関西学生アメリカンフットボールリーグ「京都大学ギャングスターズ 対 立命館大学パンサーズ」(1995年11月26日 場所:阪急西宮スタジアム)。関西学生リーグ史上最強といわれた京都大学の鉄壁守備を引き裂く,天才QB東野稔を擁する立命館オフェンス。それでも,得点だけは許さない京都大学守備の気迫。そして,4点ビハインド,残り時間1分20秒で始まる立命オフェンスの凄みと,あの結末。あの日,あの場所に立ち会えたことは,本当に幸運で幸せなことだったと,今でも思っています。

 そして,もう一つは,つい先日のことです。2012年12月16日。場所は,阪神甲子園球場。

 アメリカンフットボール全日本大学選手権決勝・毎日甲子園ボウル「関西学院大学ファイターズ 対 法政大学トマホークス」。
 昨年の学生王者である関学ですが,大学日本一を決めるこの試合,エースQBが怪我で先発を外れてしまいます。そして試合が始まると,攻守とも優位に立ったのは,アスリート集団の法政でした。関学は法政のスピードに圧倒され,またエースQB不在で微妙なずれが生じるのか,攻撃が関西リーグのときのように機能せず,苦しい試合展開が続きます。それでも,守備とキッキングで作り出したチャンスを得点に結びつけ,試合の4分の3が終わった時点でリードしていたのは関学でした。が,いつひっくり返されてもおかしくない状況。そして,やはり法政に逆転を許してしまったそのとき,試合残り時間は5分強でした。

 7点ビハインドの状況で,遂に登場したのが関学のエースQB,#18です。足を怪我し,試合前日に練習もできなかったという状態での出場でした。しかし,怪我とか上手とかそういった次元を超えた,圧倒的な存在感を放っての登場。流れが変わる,と感じました。事実,残り5分で関学は勝負どころをことごとくクリアしていき,試合終了と同時に再逆転。法政を下し,2年連続学生日本一に輝きました。

 関学が学生日本一の座を得た一因にエースQBの存在があるのは衆目の一致するところです。しかしながら,追いつけないほどの大差になっていてもおかしくないほど法政に圧倒されながら,それでも最後に逆転できる状況まで試合を持たせていたのは関学のすべての選手であり,またスタッフであり,一人一人が,自分に課せられた仕事を果たしたことが,歴史に残る熱戦を制する原動力になったのだと感じ,胸が熱くなりました。

 その2012関西学院大学ファイターズを,最後にもう一度だけ見られる機会があります。アメリカンフットボール日本一決定戦ライスボウル「関西学院大学ファイターズ 対 オービックシーガルズ」。1月3日(木)14:00キックオフ。NHK-BS1で生中継されます。

 アメリカンフットボールは,ラグビーほどでないにしても学生と社会人の力の差が大きく,関学が完敗を喫する可能性も決して低くありません。少なくとも,先の甲子園ボウルより,さらなる苦戦を強いられることは間違いない。それでも,彼らならやってくれるんじゃないか,今年の関学は,そんな期待を抱かせてくれる数少ない学生チームです。一人でも多くの人に見てもらいたいし,30年間スポーツ見続けてきてよかった,と思えるナイスゲームになりますように,と思っています。

 ですので。

 今年は, 1/3までが2012年です!
 あけましておめでとうございます,は,1/4になるまで言いません!

 Let’s Go KG!

#93(京都大学ファン)

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