オーロラをみにいってきました
もうずいぶん前になりますが,3月17日から24日まで
お休みをいただいて,オーロラを見てきました。
行き先はカナダのイヌビクというところ。
ホワイトホースとか,イエローナイフというのはよく聞く行き先なのですが,
それよりもっと北の,北極圏。
3月でもマイナス30度ぐらいになる地域です。
長年,行きたいと思っていましたが,なかなか機会がなかったところ,
オーロラを追いかけている写真家の中垣哲也さんというかたとのご縁で,
「中垣さんと行くオーロラツアー」に参加できることになりました。
オーロラチャンスは4回ありましたが,最初の2日は曇りで残念。
ツアーのみなさんとのごはんも,なんかちょっと暗い感じになってきて,
「4日とも見えなかったら悲しいね」というような話も出てきはじめた3日目の夜。
ついに天気に恵まれました。
夜中の12時ごろ,ツアーリーダーさんが,キャビンのドアを,ドンドン叩いて
「オーロラすんごい出てるよ!」と,興奮マックスで知らせてくれました。
防寒服を着て横になっていたので,そのまま靴を履いて走り出て,空を見上げました。
テレビで見てきた,あのオーロラが空を覆っているのかと思いきや。。。。
飛行機雲みたいな筋雲っぽいのが空一面に。
でも,よく見ると,ふわふわ動いてます。
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その日のオーロラはあまり光が強くなかったらしく,
そういうときは,肉眼では,白い雲みたいに見えるんだそうです。
(上の写真は,モノクロに加工したもの。初めて見たオーロラは,こんなふうでした。)
好感度のカメラのシャッターを押すと,画面いっぱいに,
夢にまで見た(?)オーロラ,オーロラ,オーロラ!
なんてきれいなんやろ。
ハープの音が聞こえたような気がしました。
マイナス30度を下回っている気温も,まったく感じることなく,
夢中でシャッターをきりました。
実は,イヌビクまで行く途中に,スーツケースが届かず,その日は,
三脚なしで,キャビンの手すりや,地面,木の切り株などにカメラを置いての撮影でした。
カメラは,中垣さんからのレンタル。
オーロラの撮影なんか初めてだし,それ以前に,カメラの仕組みも
ろくにわからなかったのですが,とにかく,教えてもらった設定で,
手の冷たさも忘れてました。
気づけばもう5時間ぐらいが過ぎていて,オーロラもアラスカのほうに動いていきました。
次の日は,12時過ぎてもなかなか光が見えず,
ツアーのみなさんは,ほとんどあきらめて寝てしまいました。
でも,イヌビク最後の夜,今度いつ来られるかわからないと思うと,
どうしても私はあきらめられず。。。
一人,凍った湖の上で,寝転がって空を見上げていました。
何時間経ったのかもわかりませんが,さすがに寒くなってきて,無理かなぁと思ったときに,
ずっと向こうから,うすいカーテンのようなオーロラ。
強い光ではありませんでしたが,思わず起き上がって,
その日の朝に到着した三脚で固定したカメラで,
シャッターを切り続けました。
「そんだけ待ってるんやったら,ちょっと見せたろ」
なぜか大阪弁のオーロラのカミサマが,気づいてくれたのかも。
やっぱりハープの音が聞こえた気がしました。
残念ながら,数分で消えてしまったので,キャビンの人たちを呼びに行く時間もなく。
たった一人でのオーロラとの遭遇になりました。
やっと夢が叶いましたが,次はもっと強いオーロラが見たい。
オーロラへの想いは,まだ終わりそうもありません。
memory








