最後のお遊戯会

こんにちは。Y・Yです。
この週末、6歳の次女の生活発表会(お遊戯会)がありました。春から小学生になるためラストイヤーであり、感慨深いです。今年の劇は「王様の耳はロバの耳」でした。娘の役は「葦」です。そうです、植物の「葦」。人間は考える葦である、の葦です。

「いろんな役があるもんね。先生に割り当てられたんだね」と思いきや、生活発表会はとても丁寧に準備されます。先生は園児に何回か希望の役を聞いて、少しずつ調整して下さいます。娘は一貫して葦を希望したそうです。

本人になぜ葦なのかを聞いても、「葦がいいの」と言うだけで理由がはっきりしません。ストーリーがわかってないのかなと思って聞いてみると、むしろよくわかっています。そしてとても張り切っているので、まあ楽しくやってくれたらいいやと思うことにしました。

そして当日。葦というのは、王様の秘密を隠しておくことに耐えきれなくなった床屋が、穴を掘って秘密を叫んだ、その穴から生えた葦でした。娘を含む葦の役の子たちは緑の衣装に緑のひらひらを持って輪になり、「王様の耳はロバの耳〜」という音楽にあわせて揺れています。その周りを青い衣装の風の役の子たちが踊っています。葦は王様の秘密を奏でて風に乗せて街に広める、わりと表現力のいる役です。

娘はいたって真剣にひらひらを振っていました。あえて観客のほうを見ずに、視線を彼方にやっています。この日までに練った演技プランなのでしょう。なるほど、これがやりたかったのかと納得したのでした。