ドリアン

こんにちは,lady_stardustです。
ドリアンというタイトルでいきなりなんだと思われるかもしれませんが,果物の王様のことではありません。

僕が高校生のころから敬愛しているドリアン助川さんのことなのです。
ドリアン(敬称略)と言えば,叫ぶ詩人の会なのですが,彼がメインパーソナリティーを
していた「正義のラジオジャンベルジャン」という口にするのも恥ずかしいラジオ番組がありまして,
金髪先生の彼が,中高生の悩みを片っ端から答えてゆくという内容。

高校生の文学青年なんてろくでもないですから,当時の僕はこの番組を聴きながら,
受験勉強という現実から逃避をしていたのですね。なつかしい・・・。

閑話休題

さて,国語セクションにおりますので,これまでの人生で最も印象に残った本を紹介しようと思いますが
その一冊というのが,先に登場しましたドリアン助川さんの一冊なのです。

『ベルリン発プラハ』
ご存じない方はぜひ読んでください!
僕が人生でもっとも読み返した本がこれです。
(修論のテーマであった某駐屯地で自決した作家の作品を除く)

内容は,単純な恋愛話です。
何年も失恋をひきずっている主人公の男とその元彼女をめぐる物語。
(このあたり…いつの時代も女々しいのは男で,潔いのは女性ですね。)
ドリアン本人も語っているように,つたない話なんです。歴史に残るような物語ではないんです。

しかし,この本の最大の特徴は,物語の核があとがきに隠されていることで,
物語が閉じてしまった後に,強烈なカタルシスが訪れます!!

なぜドリアンはこの物語をかかなければならなかったか…その理由が語られるわけですが,
そのきっかけとは,先に登場した「正義のラジオジャンベルジャン」での
ドリアンとひとりの少女の出会いでした。
これ以上は話せません!

みなさん,ぜひ!

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