考える葦
「人間は、自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である」
思想家パスカルの有名な言葉ですね。
この言葉を主題に置いたサッカー漫画『アオアシ』。
「考える」ことをメインテーマに据えるサッカー漫画として、ある意味異色の存在ですが、
その『アオアシ』が最終回を迎えるそうで。
こんにちは。スポーツ漫画好きのおっちーです。
小中高とサッカー経験もあるので、サッカー漫画はもちろん大好物なのですが。
『アオアシ』も例に漏れず楽しく読んでいます。(最新話まではまだ追えていませんが)
Jリーグのユース(下部組織)に所属することになった主人公が、
チームメイトとの関わりや試合での経験を通して成長していく……
という、ストーリー的には王道と一言で言ってしまえる話なのですが、
Jのユースを舞台にしている設定が絶妙に効いています。
日本サッカーの育成や日本人選手の海外移籍等にも切り込んでいます。
あとは主人公がサイドバックに転向するというのも、サッカー漫画としてあまり類を見ない設定でしたが、やはりこれも、この作品の非常に秀逸な点だと思います。
サッカー経験者の視点では、「止める・蹴る」「トライアングル」等、
基礎の向上という点も段階を踏んで描かれているため
主人公の成長に強い説得力を感じる作品です。
「サッカーの教科書」としても扱える漫画だと思います。
一方で、ドラマとしての山もあり。
個人的には、主人公がユースのトップチームに練習参加したときの
ベテラン選手に絡む話がすごく好きで、読む度に泣いています。
アニメの二期も放送されるようですし、
興味ある方は是非。