A Travel Journal
旅行記
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福島 のんびり 旅日記

<出発まで>

映画「最高の人生の見つけ方」を観て,
やりたいことは実現してしまおうと決意した私。

そこでまず,JRA10場制覇に乗り出しました。(ってそこから?!)
乗り出したっていっても,地元の阪神をはじめ,
京都,東京,中山,中京,小倉,函館,新潟の8場は行ったことがあるので,
あと残すは福島と札幌の2場だけなんです。

そこで,2008年7月第2週の後半に東京出張の機会があったので,
この機を逃すまいと,週末に福島まで足を伸ばすことにしました。

東京から福島へ。
東北新幹線に乗ったら1時間半だけど,
かつて私は鉄道ファンだったことを思い出し,
各駅停車の旅を敢行することにしたのです。

<1日目>

時は2008年7月12日(土)。
新宿からスタートです。

宿泊していたサンルートプラザ新宿を9時半にチェックアウト。
歩くこと5分でJR新宿駅南口へ。
福島までの片道切符4620円を購入し,
キオスクで時刻表とサンスポとクリスタルゲイザー(水)を買い込み,
山手線外回りの緑の電車に乗り込みます。

新宿から東北線方面へは湘南新宿ラインや埼京線で向かうのが速いのですが,
東北本線に乗るなら,やっぱり始発駅の上野から乗らなくちゃね! 

というわけで,山手線での~んびり半周弱乗って,上野をめざします! 
土曜朝の山手線は車内も空いてて,シートに座れてラッキーです!

<上野駅のホームにある石川啄木の歌碑>

上野で乗り換え。
10時35分初の宇都宮行きの各駅停車に乗車します。
朝,何もたべてないことに気づき,またまたキオスクであんぱん,牛乳,ミックスナッツを購入しました。
電車が出る7番ホームに上がると,グリーン車があることに気づきました。
私,こういうささやかな贅沢は大好きなので,
グリーン車にのることにしました。

グリーン券を購入しようとホームの券売機らしき機械のところへ行くと,
Suicaにグリーン情報を登録すれば乗れるとのこと。
チケットレスなんですね!
はじめて知りました。

検札はどうするんやろ…と疑問に思っていると,
座席の上部にSuicaのマークがあることに気づきました。
ここにSuicaをかざすと,
グリーン情報を登録したことを示す緑ランプが点灯するようになってました!

<座席の上にあるSuicaをかざすところ>

これで,グリーン車の代金をSuicaで支払ったことが一目でわかるんですね
う~ん,驚いた…。
ちなみにグリーン料金は750円でした。 

15両編成の列車は定刻10時35分に上野を発車。
徐々に加速する感じが,近郊電車と違う感じでわくわくします!
ほどなく,車両区がある尾久,赤羽と停車し,埼玉県に入ります!

列車は,浦和,さいたま副都心と停まって,11時1分大宮着。
上野を出てから30分弱で大宮に来ました。
京浜東北線でちまちま停まっていくよりもずいぶん速いなあと実感。
大宮までは以前来たことがあるので,ここからが初乗車区間となります!
わくわく… 

大宮には3分停まって,11時4分発。
終点宇都宮には,12時21分到着予定です。

大宮を過ぎると,田園風景がみられるようになり,徐々にのどかな感じになってきました。
大宮から6駅目の久喜で多くの乗客が降り,グリーン車内には私を含め3人しかいなくなりました。

東鷺宮,栗橋と停まり,利根川を渡ると,11時40分古河(こが)着。
上野から約1時間です。
古河はホームが二つある久々にみた大きな高架駅で,駅周辺も都市っぽい。
ここで,グリーン車のほかの2人が降り,車内には私一人になりました。

時刻表の路線図をみると,赤羽を過ぎて埼玉県に入り,
古河の1つ前の栗橋までは埼玉県で,古河だけは茨城県,
で,次の野木から栃木県なんですね。

一駅だけだけど,茨城県の駅に停車したんだと思うと少し得した気分になりました!

いい感じの揺れのおかげでうとうとするのですが,クーラー効きすぎで寒くて眠れません(^^;) 

まもなく小山(おやま)着。東北新幹線だと大宮の次がこの小山です。

小山からは,東北新幹線の高架が並走していて,景観的にはややマイナス…

小山から5駅目,まもなく宇都宮です。
12時21分の到着。
さあ,途中下車して餃子を食べよう!

宇都宮。

途中下車して,まず目についたのが「餃子像」の案内。
見つけました。東口を出たところに!
…微妙な感じの像でした(^^;) 

餃子マップがあるという話を思いだし,もう一度駅に戻って案内所でマップをゲット!

ほんまにようさんありますねぇ。

乗り継ぎの時間もあるので,結局「パセオ」という駅ビルの中の餃子屋さんに行くことにしました。
「みんみんパセオ店」に行ってみたら20人くらいの行列が!
となりの店「青源」には空席があったので,
後ろ髪をひかれつつも「青源」に入り,水餃子460円を注文しました。
味噌汁に餃子が浮いてるような水餃子で,
餃子自体ははおいしかったのですが,味噌汁との相性が私にはやや微妙で… 

で,店を出て,時計をみると13時10分。
次は13時38分発の黒磯行きに乗る予定なので,まだ時間はあります。
なので,さきほどの水餃子に納得できなかった私は,
同じく駅ビル内の「餃子小町」という一角にあった「宇味家」という餃子店に入り,
焼餃子345円を一人前注文。
こちらはなかなか美味でした。

この時点で13時33分。
予定の38分発には間に合います。

ホームに降りて,38分発の黒磯行きに乗り,
座席に座って荷物の整理をはじめると,なんとデジカメがないことに気付きました!

「餃子店で忘れた!」と思い,車外に出て餃子店に向かいながら,
もう一回かばんの中をよくみてみたら,ありましたデジカメ!
まあよくある話ですわ(((^^;)

で,慌ててホームに引き返し,電車に乗り直そうと思ったら,目の前で扉が閉まってしまい…

というわけで,一本あとの13時54分黒磯行きに乗りました。
これだと,次の乗り継ぎの黒磯で50分待ちになるんです(^^;)
まあ,急ぐ旅でもないし,のんびり行きますか!

38分発の電車はクロスシート(向かいあわせの座席)だったのに,
54分発の電車はロングシート…
旅気分半減ですが,車窓風景はローカルっぽくなってきたので,差し引きゼロということで。

旅はまだ続きます。

片岡14時19分着。
その次は渋滞情報でよく聞く地名,矢板です。

東北新幹線の駅がある那須塩原を出ると,この電車の終点黒磯です。
宇都宮から約50分。

黒磯での50分の待ち合わせの間は,ぼぉーと時間を過ごしました。
退屈はしません。
いつも頭をぐるぐる駆け巡る仕事や会社のことも完全にどっかいってます(^^;) 
こういうのをリラックスしてる状態というんでしょうね。
iPodも持参しましたが,電車が走る音を聞いていたくてかばんのなかに眠ったままです。
50分の待ち合わせ。
ふだんなら「50分も?!時間がもったいない!」と思うところですが,きょうは不思議と長く感じません。
黒磯駅前に出てみましたが,喫茶店が一軒あるだけで,なんもない(^^;) 
いいわあ,この雰囲気。

2143M黒磯発福島行きは,定刻の15時34分に発車しました。
旅もいよいよ後半。
福島には17時30分到着予定。
あと,旅も残り2時間になってしまいました。

今度はクロスシート4両編成。 車内は空いていて,いまのところ1ボックス貸しきり状態です。
黒磯を過ぎると,林の中を走り,また趣きの違う車窓風景を楽しめます。

黒磯を出発してから4駅目,白坂からいよいよ福島県に入りました。
白坂の次は,東北新幹線の駅がある新白河,次が白河。
江戸時代に関所があった白河です。
白河は島式のホームが1つあるだけのやや寂しい駅でした。

きょうは一日天気に恵まれました。
日差しがだいぶ傾いてきた感じで,
社内に明るくてそれでいてややもの悲しい夕方間近の日の光がさしこんでいます。

16時36分郡山着。
会津若松を経て新潟県新津に向かう磐越西線,
いわきに向かう磐越東線の乗り換え駅だけあって,立派な駅です。
乗客のほとんどが入れ替わり,私が座っているボックスシートにも乗客が座っています。

郡山には7分停車して,43分発。
大きな駅に数分停まるのがまた旅情をかきたてます。
通路をはさんだ反対側のボックスシートには,
友達どうしと思われるおばあちゃん二人とどちらかの孫と思われるちびっこが一人。
ちびっこは元気いっぱいです(^^;)
おばあちゃんどうしは楽しげに会話しているのですが,
何をいっているのかさっぱりわかりません…

17時30分,福島に着きました。

最後はぎゃーぎゃーやかましいちびっこの容赦ない攻撃もあって,
のんびりという感じではありませんでしたが(^^;)
宇都宮の書店で買った,西村京太郎の文庫本を一冊読めました。
旅のお供は,やはり西村京太郎作品が合いますね。
新宿を出てから,約8時間の各駅停車の旅。
改めて,自分が「乗り鉄」であることを再認識できました。

ひとまず駅前のホテルリッチモンドにチェックイン。

ひとやすみしてから,
福島交通飯坂線に乗って,飯坂温泉に行きました。
福島交通飯坂線は,かわいい電車でした。

福島からトコトコ走って20分。
飯坂温泉にやってきました。

駅を出てふらふら歩いていると,
鯖湖湯という共同浴場を発見!
さっそく入りました!
脱衣場と湯船がセパレートされてなくてびっくり!
また,シャワーがなく,湯船の湯で頭や体を洗わないといけなくて緊張しました。

しばし温泉街を散歩しましたが,営業してない旅館が多く,寂れた感じがしました。
帰りに乗ったタクシーの運転手さんによれば,
最盛期には150軒あった旅館が,3分の1程度になったとか。
「福島競馬の時期は予約とれなかったよ~」とのことです。
新幹線や高速道路ができたことで,
泊まらずにすむようになったのも原因だそうです。
くたびれてしまった感のある温泉街は,ちょっと寂しいですね。

というわけで,翌日曜日は福島競馬場へ行きます!

<2日目>

<ホテルの窓から見えた朝日です>

7月13日(日),福島競馬場へはじめて行きました。

福島駅からタクシーで向かい,競馬場の場内へ。
東京出張のついでに来たので,荷物を抱えたまま来ました。
ついでというのは,あまりにも遠回りですが・・・

1階の手荷物預かり所へ寄ったら,もういっぱいで預かれないとのこと。
ノートパソコンや着替えが入っているバッグなので,
これを肩からさげながらの競馬は辛いです。
しつこく頼んでもダメだったので,駅まで引き返すことに。
タクシーで福島駅まで戻り,空いてるコインロッカーに荷物を押し込み,
再びタクシーで福島競馬場へ行きました。

<福島競馬場はコースと観客席の間が近いです>

結局5レースからのスタート。
5レースは外したものの,6レースは馬連530円(1000円購入)と三連複1630円(1000円購入)を的中。
7レースは外しましたが,8レースは馬連2820円(1000円購入),
9レース「織姫賞」は馬連6320円(1000円購入)と三連複7710円(500円購入),
10レース「彦星賞」は馬連3150円(1000円購入)と三連単25,030円(200円購入)を的中させ絶好調です。
その間買った地元阪神の8R,9Rは外しましたが・・・

ただ,きょうの勝負レースは地元阪神競馬場のメインレース・プロキオンステークス。
私は13頭立11番人気のバンブーエールを狙っていました。
勝てば100万超は確実,3着までに入れば黒字が出るように馬券を買いました。

レーススタート!
バンブーエールは好スタートを決め,快調に逃げ,直線を向いても先頭です!
私の心拍数はMAXに!

しかし,残り100mあたりで一頭に交されます。

「2着でもいい!」

その願いも虚しくもう1頭突っ込んで来ました。

「3着は確保か?!」

と思ったゴール寸前,さらにもう一頭に交され4着…

結局,一円も戻ってこず(;_;)
ここまで,福島競馬でコツコツと増やしてきた資金が一気にしぼんでしまいました。

がっくりと肩を落とし,ぶつぶつひとりで愚痴りながら,
家路を急ごうと競馬場の出口に向かっていると,
福島競馬のメイン,七夕賞がスタートしました。

その七夕賞。
直線を向いても何が来るか分からない展開。
そして,9→11→7の順にゴール!

ん?
手元の馬券を見ると,馬券買ってますやん!

勝った9番ミヤビランベリは7番人気,
2着11番ミストラルクルーズは11番人気,
3着マイネルキッツこそ3番人気と人気ですが,
なかなかの高配当が期待できます!

そして払戻額が発表に!

馬連21,570円,三連複45,470円,三連単357,960円!
うそっ!
さっきまで愚痴っていたのが嘘のよう!
いやあ,福島はほんとうにいいところです!

勇躍払い戻しを受け,
タクシーで福島駅まで戻り,
東北新幹線で郡山まで行き,
そこからバスで福島航空へ向かい,
19時初のIBEX便で無事大阪に帰りました!

今回の福島ひとり旅。
競馬で勝って有終の美を飾れたことが大きいかったとはいえ,
終始リラックスしていて,とてもいい気分転換になりました。
また機会があれば,福島へ出かけてみたいと思います。